横浜冬の陣~真相~
「風車の理論」 ~アントニオ猪木持論より~
風が強ければ強いほど、風車はよく回る。
敵の力を限界以上に引き出した上で、
自分がさらにその上の力を出して敵を倒すこと で、
自分だけでなく、敵をも輝かせること。これを「風車の理論」という。
2月3日、まさにこれが私のとった勝利への方程式。
横浜冬の陣。 その隠された真相が、今、遂に明らかにされる・・・
元々、新年会という名目で開催されたこのイベント。
だが、私の中では、
私個人とエミリアンドミナロとの闘いの場でしかない。
2月3日午後、出陣の時を迎えた時点で、
私の腹は、既に決まっていた。
意志の強さを感じる、いい顔だ。
用意されたボーリングとカラオケという闘いの席。
普通に闘えば、私があっさりと勝ってしまうことが予想された。
それでは面白みが無さ過ぎるのだ。
そこで「風車の理論」。
まずは敵を輝かせること、コレに徹する。
おそらく、闘いの間、辛い時間が続くだろう・・・ だが、
最終的に、最も敵にダメージが残るやり方で
最後には勝ち、立っているのは、私でなければならないのだ。
闘いの場は、新杉田。 新しい、俺。
まさに、この新しい形の闘い方を暗示しているような響きだ。
漢字が違うところが、またいい。
そして、一回戦、ボウリング。
できる限り、センターピンを外すように注意する。
途中、我を忘れ、ダブルを決めてしまう場面もあったが、
次の投球でワザと転んでのガーターで、難を逃れた。
上位三名と私のスコア、
その差は歴然。
最も苦しかった時間帯だ。
で、私の結果は188点。
決して1ゲームではなく、2ゲームトータルの結果だ。
これでいいのだ。
案の定、敵にはダブルスコアに近い差をつけられた。
ストライクをとった時の、派手なガッツポーズや、
チャンスに強さを発揮する姿は、黄色い声援を呼び込む。
輝かせるには充分な演出効果だった。
一方、私に対しては、あざ笑う声も聞こえた。
石を投げつけてくるものもいた。だが、私はひたすら黙っていた。
その場で何を言っても言い訳になることくらい、わかっていた。
断腸の思いで、その場を耐え忍んだ。
すべては、風車の理論のために・・・
運動の後は、宴会が待っていた。
敵にとっては、さぞかし旨いビールだったことだろう。
女性を集めては、ボウリング講座を始める始末だった。
左端が敵。。 笑ってやがる・・・
中には、何を勘違いしたのか、
一人で「あっち向いてホイ!」を、延々と繰り返すしともいた。
このしと、
間違いなく、この時点では
勝ったつもりでいる。。
無事宴会も終わり、2回戦のカラオケだ。
ここでも主役であってはならない。
勝ちを印象づけては意味がない。勝つのは最後だけでいい。
案の定、主役は女性陣が握った。
侍ミキータは私の予想を上回る歌声で、男性陣を翻弄した。
妖精マキアの可憐な歌声には、男性陣はL・O・V・Eの声援を送り続けた。
お見事!二人とも上手でした!
敵も気分上々なのだろう・・・ 余裕すら感じさせる。
ま、俺様が女なら惚れてるかもな。
妖怪からんころん も現れた。
場の雰囲気などお構いなく、
「からん、ころん、からんからん、 ころん・・ 」
で、ここでも私は三の線に撤する。 我慢なのだ。
すべては敵を輝かせるための作戦。
夜は長い。
あぁ、マイクがマッチ棒のよう・・
敵がまた、笑ってやがる。。
すべて、計画どおりに進んだ。
誰もが、私の作戦にどっぷりと浸かってしまっているとは、
微塵も、想像していなかっただろう。。
闘いは、終わった、かのように見えていた。
Mr.T.ついに敗北、 誰の目にもそう映っていたはずだ。
敵は終始、輝き続けていた。 いや、輝かせておいた。。
最後の大逆転の一瞬、その時のために・・・
深夜、ワザと終電を乗り過ごした私は、
敵の陣地に泊まることを余儀なくされることになる。
もちろん、これも作戦なのだ。
そして、
冬の早朝、まだ真っ暗の中、作戦は実行された。
ある意味、夏の陣のラストショットよりも、
今回の一撃は強烈かもしれない。
間違いなく、これで敵は当分の間、立ち直れないだろう。
もう一度だけ言っておこう・・・
最後に立っているのは、私でなければならない。
おかしら、静かに眠れ・・・ さらばじゃ。
リベンジは、いつでも受けるぜ。
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コメント
楽しそうでいいですねぇ
投稿: シゲ | 2007/02/06 01:56
●勝つことに慣れないとビッグな男になれない。負けることを考えると本当に負けてしまう。 by アントニオ猪木
●Mr.T・・・・あんた、・・・男だよ。 by 高田延彦
●朝起きたときは、誰の口も臭い by たむけん
大作を書き終えた君に、「言葉」の花束を贈る・・・
投稿: jetboy | 2007/02/06 09:49
>シゲさん ブログの世界に導いていただいた貴殿に感謝!
>jetboy さすが旧友、絶妙のタイミングだ。素晴らしい!
こうして君には、過去にも幾度救ってもらったことか・・・
この場を借りて、礼を言うぞ。。
投稿: Mr.T. | 2007/02/07 01:25